2018年5月29日 (火) 19:13
こんにちは
ゆらぎ接骨院・鍼灸院の池田です。
膝のケガでは非常に多い、内側側副靭帯損傷の治療と
リハビリについて述べさせて頂きます。
内側側副靭帯損傷では、重症度により分類されています。
軽度な1度~重度の3度まで、それぞれ治療やリハビリは
異なってきます。
ただ、どの状態でも受傷直後の適切な処置である、RICE処置
は必ず行ってください。
R(rest)・・・・・・休息 患部を安静に保ち、腫れや損傷組織の悪化を防ぎます。
I(icing)・・・・・冷却 氷のうなどで患部を冷やし、疼痛の緩和や腫脹を防ぎます。
C(compression)・・圧迫 包帯やパッド、テーピングなどで、患部を適度に圧迫し
内出血や腫脹を防ぎます。
E(elevation)・・・・挙上 患部を心臓より高くあげ浮腫を軽減します。
治療としては固定、アイシング、温熱療法、電気療法、運動療法などを行います。
1度~3度の損傷や痛み、腫脹により、治療期間や強度は変わります。
また年齢や仕事の内容、患部の経過により治療方法を変えたりしながら
行っていきます。
固定・・・包帯、テーピング、ギプス固定、サポーター 等
アイシング・・・受傷後24~72時間の間に、10~15分ほどを
1日に何度か行う。
温熱療法・・・受傷後72時間以上経過し、自発痛や熱感がなくなり
次第おこなう。ホットパック、超音波 等
電気療法・・・受傷後、痛みや損傷の程度を観察しながら行う。
干渉波、低周波、高周波、微弱電流 等
運動療法・・・受傷後すぐに行える運動もある。
膝を動かすのは痛みがあるので、足関節や足底、下腿の
筋、腰部~股関節を動かしておく。
膝の屈伸は比較的早期に動かすのが可能になるので、
膝の屈伸をベッド上で行い、膝を伸ばしたまま持ち上げる、
等のリハビリをおこなっていく。
徐々に、重りをつけたり、スクワットなどを行い筋トレ
行い、膝まわりの筋力を安定させる。
目安としては、1度は2~3週
2度は6~8週
3度は2~3か月。重症の場合手術を行うこともあります。
どのような場合でも、初期対応と経過観察はとても大事になりますので、
再発や筋力低下、関節拘縮などが起こらないように、きちんと治療される
事が大切です。